8月4日に開幕する陸上の世界選手権(ロンドン)を前に、日本選手権の男子100メートルと200メートルを制したサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が25日、拠点とするオランダのアーネムで練習を公開した。「日本選手権の疲労はもうあまりない。ここからは本番に向けた調整」とリラックスした表情で語った。

 雨のため、室内走路を使っての練習で、サニブラウンは30メートル、70メートル、90メートル地点にコーンが置かれた走路で100メートルを4本走った。コーチが見守る中、序盤の加速、中間疾走、後半としっかり注意点を意識しながら、丁寧に練習をこなした。

 100メートルで9秒台突入への期待が高まる大会の開幕まであと10日と迫ったが「早いですね。気負いは全然ないです」と笑みを浮かべ、仕上がりの順調さをうかがわせた。