<陸上:埼玉県実業団長距離記録会>◇1日◇東洋大学川越キャンパス陸上競技場

 箱根駅伝のV奪回を目指す“山の神”柏原竜二(22=東洋大)が、駅伝シーズンの第1歩を順調にスタートさせた。5000メートルで終始トップを引っ張り13分55秒93で優勝。タイムは今ひとつだったが「今日はチームメイトに気持ちよく走ってもらうためのレースでしたから」と気にしていない。むしろ、「(駅伝の)10キロの途中の5000メートルという感覚を持ちたかったし、実際に余裕を持って行けました」と、自身の走りに合格点を与えた。

 7月と8月は月間走行距離がマラソン選手と同等の1000キロを超え、「4年間で一番距離が踏めた」と手応えを感じている。今月10日の出雲全日本大学選抜駅伝を皮切りに11月の全日本大学駅伝、1月の箱根駅伝と続く。「駅伝は3つ全部に優勝したい」。キャプテンとして臨む学生最後の駅伝シーズンに闘志を燃やしていた。