<東京マラソン>◇26日◇東京都庁前-東京ビッグサイト(42・195キロ)

 「市民ランナーの星」の川内優輝(埼玉県庁)が“完敗宣言”した。23キロ過ぎで日本勢トップを争う第2集団から脱落。巻き返すことができないまま、2時間12分51秒で14位に終わった。「5キロ過ぎの給水に失敗して嫌だな、と思った。気持ちを切り替えられれば良かったのですが」と唇をかんだ。

 昨年12月の福岡国際では2時間9分57秒で日本人最高の3位になった。レース前まではロンドン五輪の最有力候補だったが、この日は2位の藤原新(東京陸協)が2時間7分48秒で「五輪内定」させたうえ、6位の前田和浩(九電工)が2時間8分38秒、7位松宮隆行(コニカミノルタ)が2時間9分28秒のタイムで走った。

 3月4日には選考最終レースのびわ湖毎日マラソンもあるだけに「福岡の時に東京とびわ湖は7、8分台が出ると思っていた。今日のレースを刺激受けて走れば、びわ湖も6分台が出ると思う。福岡のままでは選ばれなかったと思うので」と白旗ムードだった。