<陸上:日本選手権>◇初日◇8日◇大阪・長居陸上競技場

 男子棒高跳びの日本記録保持者・沢野大地(31=富士通)は、連覇による節目の10度目優勝を、20歳の若武者・山本聖途(20=中京大)に阻まれた。両者5メートル42で並び、優勝はジャンプオフ(順位決定戦)に持ち込まれ、5メートル17を失敗。山本がクリアし優勝をさらわれた。それでもA標準をただ一人、突破しており五輪代表は確実な状況だが「(五輪の)チャンスがなくなったわけではないし、下を向いている必要もない」と試合直後とあり複雑な胸中をのぞかせた。V逸には「悔しいのひとこと。勝負に負けた自分が悪い。ボクにもチャンスはいっぱいあったのに、ものにできなかった自分が悪い」と、最後まで自分を責め続けていた。