今年8月にモスクワで開催される陸上世界選手権の男子マラソン国内最終代表選考会となる、びわ湖毎日マラソンは3日午後0時半、滋賀県大津市・皇子山陸上競技場を発着するコースで号砲が鳴らされる。

 レースを翌日に控えた2日、大津市内のホテルで国内外の招待選手記者会見が開かれた。

 学生界のエースで駒大主将の窪田忍(3年)は、今大会が初のマラソン挑戦。2区7位と不調だった1月の箱根駅伝後、左太もも裏を負傷したが、何とか間に合わせてきた。「気負わず挑戦する気持ちで、つけるところまで何とかついて行こうと思います」とチャレンジ精神を強調。99年の今大会に4年生で出場した藤田敦史(現富士通)がマークした、2時間10分7秒(当時学生最高記録、現在は4位)の「駒大記録」が目標。失敗も体験して「マラソンで出たい」という3年後のリオデジャネイロ五輪への1歩を踏み出す。