前日7日にオーストラリアで開催されたゴールドコースト・マラソンを2時間10分1秒の大会タイ記録で制した、世界選手権モスクワ大会(8月10日開幕)男子マラソン代表の川内優輝(26=埼玉県庁)が8日午前6時、成田空港に帰国した。

 コアラのぬいぐるみを抱きながら到着ロビーに現れた川内は「地元オーストラリアの人からも沿道から“カワウチ”と声援を送ってもらった。大会新記録は逃したけど(優勝した)去年のシドニーマラソンとともにコースレコードの名前に『カワウチ』の名前が刻まれて良かった」と喜びを口にした。

 前夜は午前9時半にレース終了。フィニッシュ地点近くの海にドブンと飛び込みアイシングしたという。夕方6時半すぎの飛行機でシドニーを経由しての強行軍。それでも、成田空港から自宅のある埼玉・久喜に戻り30分ほどランニングし、正午すぎには勤務する春日部高に出勤する。体調を心配する声にも「コーヒーを飲めば大丈夫です」と笑顔で空港を離れた。