<名古屋ウィメンズマラソン兼アジア大会代表選考会>◇9日◇ナゴヤドーム発着(42・195キロ)◇晴れ、気温9度、湿度44%、東の風0・1メートル(午前9時10分スタート時)

 12年ロンドン五輪代表の木崎良子(28=ダイハツ)が、2時間25分26秒で日本人トップの3位に入り、今秋のアジア大会(9~10月、韓国・仁川)代表の座を、確実にした。

 10キロ付近から、左足中指のしびれを発症。5キロほどでそれは収まったが、今度は太もも、臀部(でんぶ)に、しびれと痛みが走った。そのため、35キロ過ぎから、早川英里(TOTO)、田中智美(第一生命)と演じていた日本人トップ争いから脱落。一時は約10秒(約50メートル)の差をつけられた。ここから驚異の粘り腰を見せ、40キロで追いつくと、残り約250メートルで早川を振り切り、日本人トップでフィニッシュした。

 「合宿の成果を出せなかったので、点数を付ければ今日は50点。ただ最低限の目標だった日本人トップはクリアした。競り勝った感もあるし、今の自分の力は出せたと思う」と木崎。選出されればロンドン五輪、昨年のモスクワ世界選手権に続き3大会連続で日の丸を背負うことになる。