今月1日付で東京医科歯科大に設置された「スポーツサイエンス機構」の教授(スポーツサイエンスセンター長)に就任した陸上男子ハンマー投げの04年アテネ五輪金メダリスト室伏広治(40=ミズノ)が10日、東京・湯島の東京医科歯科大で、創立記念行事の一環として記者会見に臨んだ。

 2日前に「不惑」の40歳を迎えた室伏は、この日午前も、東京・新宿で開かれた20年東京五輪・パラリンピックのアスリート委員会に出席。多忙を極めるが「今日は1964年東京五輪の開会式が行われて、ちょうど50年。意義深いと思う。20年は海外からも、たくさんの選手や観光客が来る。日本もオープンな姿勢で迎え入れ、たくさんのことを吸収すれば、また成長できる。そんなことに期待しています」と、組織委員会理事としての言葉も発した。

 夕方の東京医科歯科大での会見では「若いアスリートばかりが注目されている。私のような長年(世界で)やっているような人間でも(20年五輪を)目指すことを可能にするよう、これから取り組みます」と抱負を語った。