<横浜国際女子マラソン>◇16日◇横浜市・山下公園発着(42・195キロ)

 最後の開催となり、来年の世界選手権(北京)代表選考会を兼ねた大会で、田中智美(26=第一生命)が2時間26分57秒で初優勝した。

 ラスト2キロからフィレス・オンゴリ(ケニア)と一騎打ち。残り300メートルの直線勝負でオンゴリを2秒差で制した。初マラソンとなった3月の名古屋ウィメンズでは5位、2度目のマラソンでの快挙となった。前身の東京国際から続いた大会は今年が最後。「日本人がトップになるんだ」との強い気持ちが、ケニア人のスプリント勝負を制する力になった。

 09年世界選手権銀メダリストで第一生命の尾崎好美アドバイザー(33)の練習パートナーを務めてきた。尾崎アドバイザーは前身東京国際最後の08年大会で初優勝し、横浜でも11年大会を制した。「尾崎さんが東京の最後を締めた。横浜の最後は、自分が締めると思っていた」と笑顔を見せていた。