<自転車:ツール・デ・フランドル>◇ワンデーレース◇256キロ◇3月31日◇ベルギー

 「クラシックの王様」でファビアン・カンチェラーラ(32、スイス=レディオシャック・レオパード)が2010年以来、2度目の優勝を果たした。

 残り13キロ地点の最後の激坂パテルベルグで、3人で競り合っていたカンチェラーラは、まずユルゲン・ルーランス(ベルギー=ロット・ベリソル)を競り落とし、ピーク手前100メートル地点で追いすがるペテル・サガン(スロバキア=キャノンデール)との差をシッティングのまま広げて単独で先頭に立ち、そのまま力強い走りで独走でゴール。「強敵相手に勝つ事は簡単ではないが、良かった」と3年ぶりの勝利を喜んだ。昨年のこの大会で落車して鎖骨を骨折し、その後は不運なシーズンをおくったカンチェラーラ。「1年前は地面に倒れていたが、今年は復活した」と言うように、7日に行われるパリ〜ルーベでも10年以来の優勝を狙っている。

 2位に1分27秒遅れでサガン、3位に1分29秒遅れでルーランスが入った。

 世界ランキングではサガンが312ポイントで首位を守ったが、2位カンチェラーラが251ポイントと迫っており、優勝ポイントが100のパリ〜ルーベで逆転が可能となった。

 別府史之(オリカ・グリーンエッジ)は13分35秒遅れの84位だった。

 昨年優勝のトム・ボーネン(ベルギー=オメガファーマ・クイックステップ)は19キロ地点でクラッシュし、リタイアした。