<世界柔道>◇26日◇女子70キロ級◇パリ・ベルシー体育館

 3回戦で敗れた初出場の田知本遥(21=東海大)はひたすら自分を責め続けた。

 相手は今年2月のグランドスラム・パリ大会で勝っていたコルテス(キューバ)。相手の掛け逃げによる指導に注意するようアドバイスを受けていた。だが、有効を取られ、さらに指導2つによるポイントも奪われると、焦って前に出る悪循環に陥った。

 苦い経験で終わった初めての世界選手権。「一番大事な試合で、こういう試合しかできない自分がすごく嫌。自分が弱いと分かったので、五輪だとか言っている段階じゃないと思った。でも、悲しんでいるだけじゃ前に進めない。本当に悔しかったらやるしかない」と、涙をふいて自分に言い聞かせた。