レーサーの吉本大樹(28)が16日、大阪市内で日刊スポーツのインタビューに応じた。--昨年を振り返って

 吉本「GP-2アジアシリーズでは、経験不足のチームを引っ張って、いい形で終えることができた。自動車メーカーのサポートが必須といえる状況の中で、(それを持たない)自分にしかできないことをやったと思う。Fニッポン、スーパーGT、アルゼンチンでのツーリングカーレースと、いろいろ乗った1年だった」。--F1という目標は今も変わらない?

 吉本「28歳という年齢、そして最近のF1を取り巻く環境を考えると、可能性はかなり低くなったととらえている」。--今年の目標は

 吉本「先が見えず、厳しい状況だ。とにかく、この世界で生き残ることが先決。メーカーのバックアップを持たない代わりにフレキシブルに動ける点を逆に生かして、自分にしかできないことをやっていきたい日本の若い人たちに、モータースポーツに対して夢を抱いてほしい。ルートやお金を持たない人たちの手本になれたらいい。形にこだわらず、モータースポーツのおもしろさを伝えていくための活動がしたい」。