自動車のスーパー耐久シリーズに参戦中の谷口信輝(39)が25日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れ、国内モータースポーツの今季最終戦となる27日の第7戦(栃木・ツインリンクもてぎ)での優勝を誓った。ここまでは6戦すべて優勝しており、完全優勝がかかる。並行参戦するスーパーGTのGT300クラスではあと1歩で年間王者を逃しており「勝つことしか考えない」と快挙達成で悔しさを晴らすつもりだ。

 同シリーズは市販車に安全装置など必要最低限の改造だけを認めただけで、レースを志す人々には参戦しやすくなっている。国内シリーズがメーカーの英才教育を受けたドライバー中心になる中、クルマ好きが高じて30歳から本格的にレースを始め、自らを「雑草」と呼ぶ谷口はシリーズの象徴的存在だ。「エリートかどうかは関係ない。自分はただ、速さでも技術でも誰にも負けたくないだけ」と気持ちの強さで勝負する。

 同行したツインリンクもてぎエンジェルの五十子(いらこ)明恵さんと山田千春さんは「ドライバーやレースクイーンとふれあう機会も多いので、アットホームな雰囲気を楽しみに来て下さい」とアピールした。