国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は24日、ブラジリアでブラジルのルセフ大統領と会談し、2016年のリオデジャネイロ五輪の準備状況について話し合った。これに先立ってリオデジャネイロで取材に応じ「進捗(しんちょく)状況に大変満足している。ただ大事なのはプロセスでなく、結果だ」と地元メディアに語った。

 IOCの調整委員会は23日に現地視察を始めた。大会組織委員会からセーリング会場の水質改善が遅れているとの報告を受けたが、同会長は政府の支援態勢などに期待感を示した。昨年4月にIOCのコーツ副会長から「私が経験した中で最悪だ」と準備状況を酷評された時期もあったが、緊急措置でタスクフォース(特別チーム)を設置して全面支援した成果で改善されている。