距離の女子30キロクラシカルを行い、中長距離の第一人者の石田正子(34=JR北海道)が、1時間29分26秒9でトップから4分39秒9差の19位に入ったのが日本勢の最高だった。

 序盤から速いペースでレースを展開する先頭集団から離され、早くもメダル圏内から脱落。後半も持ち前の粘りの滑りが影を潜め順位を上げることができなかった。

 苦手とされる24日の同10キロフリーで五輪、世界選手権を通じ日本女子最高の7位に入り、得意種目で期待されたが、逆に世界との差を見せつけられた。「うまく調子を合わせることができなかった。今季はどうしてもスピードが上がった時についていけない。夏場の練習を見直していかないと」と反省が口をついた。

 小林由貴(岐阜日野自動車)は同種目で自己最高位の30位に入った。試合当日は観戦にきた父の誕生日。前回13年大会で同種目35位に終わり、観戦に来てくれた両親に「いい走りが見せられず情けなかった」と振り返ったが、自己最高位を記録し、2年越しの勇姿を見せた。「この種目は今までまともに走れたことがなかった。お父さんの誕生日に納得の走りができていいプレゼントになった」と涙を流した。

 テレーセ・ヨーハウグ(ノルウェー)が勝った。