全日本柔道連盟は5日、都内で強化委員会を開き、ドーピング違反の恐れがある市販の風邪薬服用で、2月下旬のドイツでの国際大会を欠場した女子78キロ級の緒方亜香里(24=了徳寺学園職)と同70キロ級の田知本遥(24=ALSOK)に、規定で下から2番目となる警告処分を下した。世界選手権(8月、カザフスタン)代表選考会の全日本選抜体重別選手権(4月、福岡)には出場できる。

 ロンドン五輪代表2人の不注意に、日本女子の南條監督は「2度と起きないように注意喚起していく」と厳しい表情。同じミスをすれば、強化指定除外や資格停止処分を科す方針も確認した。同監督や4人のコーチ陣、2選手の所属チーム監督は注意処分となった。