男子ショートプログラム(SP)が行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)が首位発進を決めた。

 冒頭の4回転トーループを失敗したが、今季は苦しんでいた終盤の3回転ルッツに成功。95・20点をたたき出した。昨年11月の中国杯で激突事故に見舞われた会場で、悪夢を振り払うかのように躍動感ある演技を披露。羽生は「一つ一つ、全部楽しんでできた。4回転トーループでミスがあってちょっと悔しいが、あすに向けてのいい課題。フリーも、演じられる幸せを感じて滑りたい」と話した。28日のフリーで、日本人初の2連覇を狙う。

 また、小塚崇彦(26=トヨタ自動車)は70・15で19位、無良崇人(24=HIROTA)は64・93で23位と出遅れた。

 また28日の男子フリーの滑走順が決まり、羽生は最終組の21番となった。小塚は1番、無良は2番でともに第1組。