昨秋の仁川アジア大会金メダルで、世界149位の西岡良仁(19=ヨネックス)が本戦出場が懸かる予選決勝に進出した。同105位のゴンボス(スロバキア)に最終セットで2本連続のマッチポイントを握られながら2-6、6-2、8-6の2時間6分で逆転勝ち。「何とか拾って頑張れた」と胸を張った。

 「緊張もあって、目がボールに追いついていかなかった」第1セットは簡単に落としたが、第2セットからはタイミングをずらしたプレーで相手のミスを誘った。ジュニア時代から課題とされたメンタルも「冷静な判断ができるようになった」と手応えをつかんだ。

 日本男子は41年ぶりに3人が本戦から出場することが決まっている。西岡、ダニエルが予選を突破すれば、67年に7人が出場して以来の多さ。西岡は「最後、何とか食らいつきたい」と意気込んだ。【パリ=吉松忠弘】