国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会の委員長でIOC副会長のジョン・コーツ氏は1日、東京五輪の追加種目の決定が9月に早まる可能性を示唆した。

 都内で行われた調整委員会後に会見。追加種目について「透明なプロセスを経て、基準を達成していれば(9月に東京五輪・パラリンピック組織委員会が)IOCに提案した段階で承認される可能性もある」と話した。

 追加種目は開催都市が複数種目を提案できるもので、東京五輪から適用される。夏季五輪は約310種目が上限だったが、別枠で大会組織委員会が当該大会限りの実施種目を推薦できる。五輪の魅力と開催メリットを高める狙いがある。

 本来は東京五輪・パラリンピック組織委員会が9月にIOCに提案。来年8月のリオデジャネイロ五輪前に開くIOC総会で決定する予定だけに、約1年早まる可能性が出てきた。追加種目は先月に1次選考が行われ、野球・ソフトボール、空手、ボウリング、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8つの国際競技連盟(IF)が通過している。