2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は10日、ベルギーの劇場ロゴのデザイナーが同五輪の公式エンブレムを盗作と指摘した問題について「瑕疵(かし)のない手続きをきちっとしている。絶対と言っていいと思うが、自信を持ってこれからも使っていきたい」との考えを示した。東京都内で開かれた協賛社発表の記者会見で語った。

 104件の応募作品からの選定は「美術、芸術関係の極めて卓越した人たちが決めたものであり、盗作、偽作ならその時点で(問題が)出てきたはず」と指摘した。自身や武藤敏郎事務総長もデザインの手直しに関わったとし、盗用を否定したアートディレクターの佐野研二郎さんの主張に「私たちも同意する」と話した。