体操男子日本代表の加藤凌平(21=順大)が22日、試合中に負傷するアクシデントがあった。加藤は新潟・上越市で行われている全日本学生選手権に出場。個人総合の跳馬で着地した際に左足首をひねり、試合を途中棄権して松葉づえ姿で帰京した。24日にも精密検査を受けるが、結果次第では世界選手権(10月23日開幕・英グラスゴー)出場もピンチになる。

 大会を視察した日本代表の水鳥監督は「かなり痛がっていた。骨ではなく、捻挫か靱帯(じんたい)を痛めたか」と不安そうに話した。12年ロンドン五輪代表で13年世界選手権個人総合の銀メダリストが離脱すれば、37年ぶりの団体優勝を目指す日本にとっては大きな痛手。水鳥監督は「大したことがなければいいけれど、検査結果次第では他の選手を含めて準備をしないと」。

 この日個人総合の2位と3位に入った18歳コンビ、萱和磨(順大)と白井健三(日体大)の成長などで悲願達成に迫っていた日本代表に、ポイントゲッターの負傷という衝撃が走った。