世界ランク88位の土居美咲(24=ミキハウス)が同12位で第12シードのベリンダ・ベンチッチ(18=スイス)相手に大健闘したが、7-5、6-7、3-6で逆転負けし、初の3回戦進出を逃した。

 第1セットを6-5からブレークして7-5で先取。第2セットは2-5からブレークバックして3-5とする粘りを見せ、次の第9ゲームを8度のセットポイントをしのいで10度目のジュースでキープ。勢いに乗り第10ゲームをブレークバックして5-5に追いついた。しかし、6-5で迎えた第12ゲームでトリプルのマッチポイントをつかみ勝利を目前にしながら、ベンチッチの粘りにキープされタイブレークも3-7で奪われ追いつかれた。

 勝負の第3セットは、第2ゲームで連続してリターンエースを決められ0-2とリードされた。第3ゲームでもブレークポイントをつかみながら決めきれず、3ゲームを連取され、2-4の第7ゲームもジュースで粘ったがキープされ、最後はサービスエースを決められて力尽きた。

 土居は「マッチポイントの場面は少し焦ってしまった。それを落として引きずってしまった。上位選手には少ないチャンスをものにしないといけない」と話した。

 ベンチッチはライン際のきわどいボールの判定に対して何度も審判に抗議。ラケットをたたきつけるなど感情的になり、第2セットの終盤には涙を流す姿も見られ敗戦寸前まで追い込まれたが、世界12位の底力を見せて勝利をものにした。