体操世界選手権(23日開幕・英グラスゴー)に臨む男子日本代表が3日、東京・北区味の素トレセンでの国内最終合宿の練習を報道陣に公開した。

 団体総合本番を想定した6種目の通し練習では、エース内村航平(26=コナミスポーツク)や若手の白井健三(19=日体大)らが順調な仕上がりを見せていたが、内村に続く得点源の加藤凌平(22=順大)と田中佑典(25=コナミスポーツク)は別メニュー調整。37年ぶりに目指す団体総合の金メダル獲得に不安を露呈した。

 右手首を痛めている田中は順調は回復で、水鳥寿思監督も「佑典はよくなっている。本番は大丈夫」と話したが、8月に左足首の靱帯(じんたい)を損傷した加藤については「どこまで戻るか。戻らなければ(代役も)考えなければならない」と厳しい現状を明かした。練習には復帰したが、体力面の不安で全6種目の出場は難しい。

 加藤自身は「もちろん出たいけれど、決めるのはドクターやトレーナー、スタッフ。自分としては、どうなっても覚悟はできている」と話していた。