卓球女子の伊藤美誠(15=スターツ)が16日、今月28日にフランス・ヴァンデ県で開幕予定の世界ジュニア選手権開催を願った。

 ワールドツアー・スウェーデンオープン(ストックホルム)を終えて帰国した成田空港で「みんなが予選を勝ち抜いてきた。事件があったので、まだちゃんと開催するかも分からないですが、出場したい。リオ五輪で活躍するためにも、ジュニアでは優勝しないといけない」と心境を明かした。13日にパリ市内で多発テロが起き、フランスで開催していたフィギュアスケートの国際大会などが途中で打ち切られるなど、世界ジュニア選手権の開催中止や、日本卓球協会の選手派遣自粛の可能性もある。

 スウェーデンオープンでは3回戦で福原愛(27=ANA)に3-4と大善戦するなど、実力をつけているのは確かだ。初対戦だった7月の同ツアー韓国オープンではストレート負けだったため「フルセットまでいけたので勝ちたかったけれど、今回は1ゲームをとることが目標だった。この前は自分がいきすぎてしまう部分があった。試合の組み立てができたのがよかった」と分析した。ダブルスではリオ本番の団体戦でペアを組む可能性がある石川佳純(22=全農)と初コンビを組んだ。1回戦で五輪出場濃厚な香港ペアに2-3と敗れ「五輪に出る選手には勝たないとダメ。五輪選手に勝つことを重視していきたい」と反省。練習も試合当日だけだったため、コンビネーションはこれから。前回の同ツアーでは福原とのペアを試すなど、今後も2人の先輩とのペアを試行錯誤しながらリオでのメダル獲得に挑む。