カーリングパシフィック・アジア選手権で優勝し、18年平昌五輪につながる世界選手権出場権を獲得した女子日本代表のLS北見が16日帰国し、成田空港で会見を行った。日本女子が同大会で優勝するのは05年のチーム長野以来10年ぶり。

 今春、中部電力を辞め新加入したスキップ藤沢五月(24)は「10年間優勝から遠ざかっていたが、アジアには中国、韓国だけじゃなく日本もいるんだ、と証明できた」と胸を張った。

 10年のチーム結成時から柱として活躍してきた本橋麻里(29)は10月末に第1子を出産し、現在産休中。優勝を決め、現地から本橋に報告のメールを送ると「おめでとう。涙が出そうになったよ」とすぐ祝福の返信が届いたという。

 北海道銀行メンバーとしてソチ五輪に出場し、14年からLS北見に所属する吉田知那美(24)は「(本橋が)私たちよりも緊張してライブスコアを見ていたと思います。1番背中を押してくれた。みんなの名前を書いた国旗を持たせてくれた」と感謝した。

 来年3月の世界選手権は、同2月の日本選手権優勝チームが出場出来る。藤沢は「勝つしかない。負けないように頑張ります」と、自分たちで勝ちとった切符を渡さないつもりだ。