モンゴルレスリング協会会長を務める元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(35)が29日、大番狂わせに歓喜した。

 同会長はロシアで開催されているヤリギン国際大会を視察。女子58キロ級決勝でモンゴルの若手プレブドルジ(22)が五輪3連覇中の伊調馨(31)をテクニカルフォールで下すと自身のツイッターで速報した。「10-0」と得点表示された写真に合わせて「信じるか信じないか、あなたしだいです!」とツイート。悔しさがにじみ出る伊調の後ろ姿とともに「Pride(誇り)!」と発信した。

 13年にモンゴル協会会長に就任した同氏は、日本に追いつけ追い越せと女子の強化を本格化。14年の日本開催W杯で来日した際には「いつか必ず日本を倒す」と豪語していた。この日は03年初場所後に横綱に昇進した日。自らが育成に力を入れた選手が、横綱昇進した年の03年から戦って負けを知らない伊調を破り「あの鉄人にうちの若いレスラーが10-0勝ち。何かの力が感じました(原文まま)」と興奮気味にツイートしていた。