国際テニス連盟(ITF)は29日、1月から禁止薬物に指定されたメルドニウムに男子ダブルスのセルゲイ・ベトフ(ベラルーシ)が陽性反応を示した問題で、検出量が微量だったため処分を解除すると発表した。世界反ドーピング機関(WADA)が公表した新たなガイドラインに従った措置。

 不整脈などの治療に使われるメルドニウムは体外に排出されるまでの期間が特定できず、陽性反応を示した一部選手の処分が解除されている。女子テニスで元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(ロシア)は1月の全豪オープンで同じメルドニウムに陽性反応を示し、暫定資格停止処分を科されている。