女子ダブルス決勝で、福万尚子、与猶くるみ組(再春館製薬所)は世界ランキング1位の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に0-2で敗れ、リオデジャネイロ五輪出場の道が断たれた。

 5月5日付のランキングで決まる五輪出場枠をかけた最後の大会。福万、与猶組は現時点で9位で、2位の高橋、松友組に続く日本2枠目を取るには、優勝するしかなかった。準々決勝、準決勝と格上の相手を破り五輪への望みをつないできたが、決勝は激闘の疲れを隠しきれなかった。1、2ゲームともに中盤からずるずると引き離された。与猶は「気持ちがもっとあれば体は動いたはず。準決勝までできたことが(決勝で)できなかった」と悔しがった。

 もし福万、与猶組が勝っていれば日本は2枠を取れた。試合後の記者会見では中国の記者から高橋、松友組に「日本のためにわざと負けることを考えなかったのか」と質問が飛んだ。松友は「きれいごとを言えばスポーツマンシップで戦ったということ。でも、わたしたちは五輪の金メダルを目指しているので、誰にも負けるわけにはいかない」と言葉を選び、「一緒に戦ってきた仲間のためにも、本番で金メダルを取りたい」と力を込めた。