車いすテニスの世界王者国枝慎吾(32=ユニクロ)が、右ひじを手術していた。

 23日に開幕する国内パラリンピック競技では過去最大級の国際大会、車いすテニス国別世界選手権(有明)の開催会見が2日、都内であり、そこで明らかにした。

 国枝によると「昨年の秋ごろから違和感があった。だましだまし続けていた」という。しかし、1月の全豪で4大大会初の初戦負けを喫し手術に踏み切った。手術は内視鏡による不純物の除去で、「医者には17日からのジャパンオープンには出られるかも」と言われている。

 国枝は、現在、08年北京、12年ロンドンと、パラリンピック・シングルス2大会連続金メダル。今年のリオデジャネイロでも、もちろん優勝候補の筆頭だ。ただ、12年ロンドン・パラリンピック前にも同所を手術。不屈の復活で金メダルにつなげた経験を持つ。「前回はコップを持つのも痛かった。今回は何とかプレーは出来ていた。もちろんリオには間に合います」と、今回の手術を前向きにとらえている。