涙の壮行会-。競泳の金藤理絵(27=Jaked)が11日、11年から支援を受ける水泳用品専門メーカーのフットマーク(東京・墨田区)のリオデジャネイロ五輪壮行会に出席した。

 12年ロンドン五輪代表から落選すると、その後は毎年引退を考えた。それでも支援を続けてくれた恩のある会社。同社の応援もあり先月の日本選手権女子200メートル平泳ぎでは、世界記録に0秒54迫る2分19秒65で制し、五輪代表権を獲得した。壮行会の冒頭で苦闘を振り返る映像が流れると、涙が止まらなくなった。

 「昨年の世界選手権で辞めるはずだったが、(フットマークの)みなさんの顔が浮かんだ。応援している方に申し訳ないと。日本選手権では日本記録を出して金メダル候補になった。五輪後は皆さんの前に、良い色のメダルを持って帰れるように、あと3カ月、厳しい練習を頑張りたい」。五輪本番の目標は2分18秒台の世界記録&金メダルになる。