競泳日本代表の男子最年少、19歳の渡辺一平(早大)が「ポスト北島」に名乗りを上げた。男子200メートル平泳ぎ決勝では、2分9秒22と、エース小関也朱篤(24)を破って優勝した。レース後はプレゼンターを務めた憧れの北島康介氏(33)からメダルをかけてもらい、次代を託されるように握手された。

 先月の五輪代表選考を兼ねた日本選手権では200メートル予選で自己ベストを上回る。同決勝ではラスト20メートル付近で北島を抜き代表枠の2位に食い込み、初の五輪代表の座を獲得した。表彰台の真ん中で、引導を渡した形となった北島氏から「おめでとう」と声を掛けられた。男子最年少19歳の渡辺は喜びとともに、日本のお家芸を守る責任を感じた。「200メートル平泳ぎは(04年アテネ大会から日本人が)メダルを取り続けている。途切れないようにしたい」と高い目標を掲げた。