リオデジャネイロ五輪バドミントン女子シングルス銅メダリストの奥原希望(21=日本ユニシス)が29日、地元の長野県大町市で行われた祝賀パレードに参加した。

 赤いオープンカーに乗り、約1キロの商店街の沿道を埋める1万2000人の市民に礼をし、30分間手を振り続けた。集まった人数は市民約2万7000人の約半数。老若男女から「のぞみちゃーん」「おめでとーう」と絶えず祝福の声が飛んだ。奥原は「大町にこんなに人がいたのか、とびっくり。平日なのに集まってくれて、本当にうれしかった」と感激の様子だった。

 女子ダブルス金メダル「タカマツ」ペアの活躍もあり、地元だけでなくバドミントンが日本中で注目を浴びている状態だ。奥原は「今回の五輪で初めてバドミントンを見たという人も多くて。面白いんだね、と言って頂けてうれしい。私も(地元の)大町だけでなく、日本中の小さい子どもたちにもバドミントンの魅力を伝えたり、交流する機会をつくっていきたい」と普及への思いも語った。