リオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華(26)と松友美佐紀(24)が9日、奈良県庁を訪れた。

 同県出身の高橋が「奈良県民栄誉賞」、松友が「奈良県スポーツ特別功労賞」を受賞。高橋は「壮行会の時に『金メダルを取ってきてほしい』と言われた期待に応えることができてうれしい」。徳島県出身の松友も「(高橋)先輩と組んでいたから、この賞をいただくことができた。光栄に思います」と感想を口にした。

 県庁に入る際には、同県のマスコットキャラクター「せんとくん」の出迎えを受けた。意外にも初めて「生せんとくん」を見たという高橋は「小学校1年からバドミントンを始めて、練習でも家でも母親に怒られたイメージ」と故郷のほろ苦い思い出を披露。小学校、高校の修学旅行で奈良を訪れている松友は「東大寺がすごく印象的でした」と振り返った。

 賞状を手渡した荒井正吾知事(71)は五輪の決勝を思い返し「最後はハラハラさせていただきました。メンタルの力が支えになったのだろうと思います。奈良県にとりまして、大変な栄誉でございます。松友さんは違う形の表彰で申し訳ありませんでした」とあいさつした。談笑する中では「(金メダルを)1回、2回、3回と取ったら国民栄誉賞をもらえるでしょう」という声も上がり、周囲の熱狂ぶりに2人も笑顔だった。