神戸にもええ選手、おりまっせ~。ラグビーのトップリーグ神戸製鋼は29日、10月1日豊田自動織機戦(大阪・万博)の出場メンバーを発表した。2連勝の勢いに乗って迎える10月の戦いへ、今季から指揮を執るジム・マッケイ・ヘッドコーチ(HC=49)の口からも手応えがにじみ出た。

 「(開幕から)4試合を経て、新しい方向に進んでいる。これからはそれを少しずつ前に進めていく作業。スタイルを磨いていく作業に入ります」

 5月31日のチーム合流から約4カ月。スーパーラグビー・レッズのアシスタントコーチとして優勝経験を持つ同HCが落とし込んだ、ボールを保持しながら仕掛ける攻撃的なラグビーが徐々に機能し始めた。HC自身も選手の特徴を戦いながら把握。就任会見では「(オファーを受けた時点で神戸製鋼の選手を)正直、1人も知らなかった」と答えたが、今では数人の選手を日本代表に推薦する。

 「あまり個人名を出したくはないが、(フランカー)安井、(NO8)谷口、(WTB山下)楽平、(CTB)山中はそれだけのモノがある」

 11月5日には新生日本代表初陣となるアルゼンチン戦(東京・秩父宮)が控える。今回マッケイHCが個人名を出した4人に、昨年W杯日本代表フッカー木津、プロップ山下裕、ロック伊藤を加えた7人が今節も全員先発。代表入りへのアピールも欠かせない。

 さらには元ニュージーランド代表SHエリスが控えながらメンバー入りした。指揮官は「エリスがケガから復帰したことで、ゲームに安心感を供給してくれる」と期待を込める。チームは現在、首位ヤマハ発動機と勝ち点5差の3位。03年度以来13季ぶりの優勝へ、10月の5試合も気を抜けない。