「バタフライ」が「チキータ」に完勝した。リオデジャネイロパラリンピック車いす卓球に史上最年長68歳で出場し、5位となった別所キミエ(兵庫県立障害者スポーツ交流館)と、同五輪男子団体銀メダリストの丹羽孝希(21=明大)が1日、都内の商業施設「KITTE」で開催された「健康卓球」イベントに参加。6得点マッチを行ったが、別所が逆回転をかけてネット際に落とす得意技「バタフライショット」などで6-1と圧倒。「丹羽くんはすごいかた。オーラがあって、格好いい」と喜んだ。

 別所は「サンキュー、ありがとうの意味で」と、この日は39個のチョウの髪飾りをつけて登場した。丹羽とともに、子どもたちとの卓球交流なども行い、「デパートで卓球をやるのは初めてですが、体育館と違った良さがあると思う。またこんなイベントに参加したい」。2020年東京パラリンピックの出場にも期待は集まるが「72歳になっちゃうので、生きているのかも分からない。大事なことを決めるのは家族会議を開かなくてはいけない。正月にやるので、そこで決まると思う。卓球に携わっていくことは間違いないので、応援してほしい」と笑った。

 丹羽も「車いす卓球は初めて経験しました。浅いボールは難しい。フォアハンドのドライブも腕がつまって打てない。でも楽しかった。これからもみんなで卓球を盛り上げていきたい」。バックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」も繰り出せずに終わったが、“交流戦”に笑顔を見せた。