ジュニアグランプリ(GP)ファイナル出場を決めている坂本花織(16=神戸ク)がフリーで116・32点と苦しみ、合計181・19点の3位となった。

 最終的に優勝した紀平梨花(14=関大KFSC)、2位の本田真凜(15=大阪・関大中)の前に行った演技。前日のショートプログラムは2位で、得点の上積みが期待されたが悔しい結果になった。最後のアクセルは回転不足でシングル(1回転半)に。体力不足を実感し「氷上だけじゃなく、陸上を走り込んだりして、体力をつけていかないと」と課題を感じ取った。

 坂本はジュニアGP第3戦日本大会で本田らを抑えて優勝。だが、今大会では紀平(合計195・18点)と本田(合計195・06点)に約14点離された。それでも明るく、前向きなのが坂本のセールスポイント。「今後も大事な試合が多くなる。近畿で(緊張感を)経験できて良かった。次からはこの経験を生かしたいです」と無邪気な笑顔を振りまいた。