徳洲会が、リオデジャネイロ五輪金メダリスト3人を擁するコナミスポーツの8連覇を阻み、8年ぶりの優勝を果たした。

 リオ五輪代表入りを逃した選手たちが高得点を連発。米田功監督(39)は441・500とエース内村航平(27)を負傷で欠くコナミに7・650の大差をつけての勝利に「若い選手が頑張ってくれた。チャンスを生かすことができた」と喜んだ。

 若手が伸び伸びと力を出し切った。1年目の岡準平(23)が個人総合2位、2年目の武田一志(24)が3位。優勝こそリオ五輪代表の加藤凌平(23)に譲ったものの、徳洲会勢が上位に並んだ。「これまで個々の力があっても勝てなかったのは、勝った経験がなかったから。1回でも勝ちきることで、今後は変わる」と米田監督は話した。

 亀山耕平主将(27)は初の団体優勝に「こんなにうれしいと思わなかった」。リオ五輪代表入りを逃した後に引退を口にし、その後翻意して現役続行を決意しただけに「今は喜びをかみしています」と笑顔で話した。

 次の目標は全日本団体選手権(11月・代々木第1体育館)。米田監督は「試合後、すぐに選手を集めて本命の目標を確認した。(田中)佑典も山室も、そこに調子を合わせてくるはず。しっかりと準備をして、臨みたい」と優勝を目指して話していた。