東地区の首位攻防戦で実現したBリーグ初の双子対決は、兄竹内公輔(31)の栃木に軍配が上がった。弟の竹内譲次(31)が所属するA東京との初対戦に96-76で圧勝した。8連勝の栃木は8勝1敗で単独首位に浮上し、A東京は7勝2敗となった。

 双子対決に兄公輔が燃えた。第1Qの終了間際、ゴール下に切り込んで豪快にダンクシュートを決めた。第3Qには弟譲次をかわしてシュートを決め、譲次のシュートをブロックした。「お互いにそんなに見せ場はなかったけど、結局は試合に勝つことが大事。だからボクの勝ち」と控えめに話した。

 二卵性双生児で背格好も顔もそっくりな2人。公輔が10得点、7リバウンド、1ブロックショット。譲次が8得点、10リバウンド、1ブロックショットと似たような数字を残した。

 双子対決を前に公輔は「ボクの方が、結構優勝している。彼には経験値で勝っている」と話していた。この日も、スタメン5人中4人が入れ替わったA東京に、栃木は連係など経験値で勝った。

 譲次が「予想どおり堅実な仕事をやってきたなという印象」と評したように、新加入の公輔はチームの一員に徹して、やることをやった。「このままチャンピオンシップまで勝ち続けたい」と公輔は、豊富な優勝経験に、Bリーグ初代王者の経験も加えるつもりだ。【桝田朗】