バスケットボール男子Bリーグ新潟は15日、第8節川崎戦(19、20日・新潟市東総合スポーツセンター)に向けた練習を長岡市みしま体育館で行った。前節三遠戦(5、6日)を右ふくらはぎ肉離れで欠場したSF遥天翼(よう・てんよく=28)が、完全合流した。

 「少し痛みは残るけど、コントロールしながらやっています」。その言葉とは裏腹に、遥は精度の高いプレーを見せた。5対5の試合形式では、3点シュートを連発。インサイドの攻防でも体を張った。

 前回の川崎戦は1戦目で70-103で大敗するなど2連敗。遥はその試合を機にインサイドの守備をよりハードにする意識を持った。「だからやり返したいです」。そのために万全の状態に持っていく。

 阿部理一(よしかず)アスレチックトレーナー(42)からマッサージを受け、自宅では電気治療。練習帰りには温泉で交代浴を欠かさない。熊本に所属していた昨季も両足首捻挫、腰痛などに苦しんだ。「昨季は無理をして長引いた。今季はしっかり整えたい」。はやる気持ちを抑える。

 現在チームは8勝6敗で中地区3位につけている。首位川崎(11勝3敗)とは3ゲーム差。連勝すれば1ゲーム差に縮まる。「勝負はやってみないと分からない。お客さんにまた見たいと思ってもらえる試合をしたい」。遥は自信をちらつかせた。【斎藤慎一郎】