世界ランキング11位の日本代表が、欧州遠征第2戦で同6位のウェールズに30-33で惜しくも敗れた。残り9秒のところまで同点の大善戦を演じた

 前半5分、9分にSO田村優(27=NEC)が立て続けにペナルティーゴールを決め6点を先行した。しかし、ウェールズが連続トライで逆転。6-14とリードされた同38分にWTB山田章仁(31=パナソニック)がインターセプトからトライ。CTBティモシー・ラファエレ(25=コカ・コーラ)のコンバージョンも決まり、1点ビハインドで前半を終えた。

 後半、ウェールズがペナルティゴール、トライとコンバージョンでリードを広げたが、15分にWTB福岡堅樹(24=パナソニック)がトライ。田村がキックを成功させて20-24と追いすがる。点差が7点に広がった同23分に田村がペナルティーゴールを成功させた。同34分、途中出場のBKアマナキ・ロトアヘア(26=リコー)がトライ。田村のコンバージョンも決まりついに同点に追いついた。

 しかし残り9秒のところでウェールズがドロップゴールを成功。なりふり構わずに勝ち越し点を奪い試合を決めた。

 共同主将のCTB立川理道(26=クボタ)は「勝負所でミスが重なってしまった。W杯のような雰囲気の中で、すごくいい経験が出来た」と振り返った。

 日本は12日の欧州遠征第1戦でジョージアに28-22で競り勝ち、ジョセフHC就任2戦目で初勝利。これでこの遠征1勝1敗となった。26日にはフィジーと対戦する。