全国高校ラグビー大会で2連覇を目指す東海大仰星(大阪第1)が4日、大阪・枚方市の同校で5日の準決勝桐蔭学園(神奈川)戦に向けて練習した。午前10時からミーティングを行い、11時ごろから約3時間半にわたってグラウンドで汗を流した。

 練習の最後には約100人の部員全員で手をつないでスクワットを行った。湯浅大智監督(35)らも加わり、大きな円陣を作りながら「イチ、ニ、サン…」と声を張り上げた。4季前から公式戦前日に行う儀式でムードは最高潮。フランカー山田生真主将(3年)は「スクワットをやって、メンバーに入れなかったやつらもついてくれていると実感した。そいつらのために勝ちたい。勝ちたいというより、勝ちます」と言い切った。

 桐蔭学園には前回大会決勝で勝って、優勝を決めている。だが、昨年4月の全国選抜大会準決勝では26-29と惜敗。湯浅監督は「やり残しのないようにやったら、こんなに(練習の)時間がかかってしまいました」と苦笑いしつつ「相手のキーマンは全員。(トライ)3本対2本や、4本対3本の接戦になると思う。僕たちは(4強で)唯一のBシードですし、最高のチャレンジャーになりたいと思います」と決戦を見据えた。