新潟は西地区2位の名古屋Dに83-69で快勝。2連勝で中地区3位をキープをした。昨季まで名古屋に所属していたポイントガード(PG)五十嵐圭(36)が前半だけで12得点と序盤からチームを勢いづけ、古巣から白星を挙げた。

 五十嵐が魅せた。第2クオーター(Q)の終了4秒前、ドリブルからハーフコートに入ると、3点シュートラインの3メートル前から長ロングシュート。リングに収まると同時にQ終了のブザーと大歓声が起きた。37-27と西地区2位の強敵に10点差をつけて前半を終える。新潟はこの勢いを最後まで保った。

 名古屋Dは昨季まで6年間在籍した古巣。「特に意識はしない」というが、パワーフォワード(PF)鵜沢潤(35)ら親交のある選手も多い。「チームというより、個人的に親しい仲間との対戦が楽しみ」。リラックスした状態で、コートでは持ち味を発揮した。

 15日はオールスターに出場。前節横浜戦(18日)からは中2日。昨年10月に痛めた左ひざのテーピングは、この試合から外した。それでも「疲れは感じていない。膝も大丈夫」とコンディション万全を強調。タフな大黒柱が古巣に対しても健在ぶりを見せつけた。

 14得点の五十嵐に引っ張られるようにシューティングガード(SG)佐藤公威主将(23)が4本の3点シュートを含むチーム20得点。新潟は攻撃力を発揮した勝利の流れを、3連勝がかかる今日22日につなげる。【斎藤慎一郎】