現状を真剣に受け止めよ-。Bリーグ1部(B1)東地区最下位の仙台89ERSは15日、仙台市内で調整。間橋健生ヘッドコーチ(HC、45)は練習後「もっともっと危機感を持つべきだと思う」とカツを入れた。前節まで5連敗、ホームでは12連敗と、B1全18チーム中16位の残留プレーオフ(PO)圏と苦しむ。明日17日からの滋賀とのホーム2連戦に、同HCは「勝ちはマスト(必ず)」と連勝を義務付けた。

 18チーム中、最低勝率1割9分4厘の滋賀に、取りこぼしは許されない。レギュラーシーズン残り24試合で14試合が各地区上位の川崎、三河、栃木やA東京など勝利が厳しい相手。22日にはアウェーで東地区4位の北海道戦を控える。今後は1勝が命運を握ることが予想され、滋賀戦からの3試合は、残留PO圏脱出への1つのヤマ場になる。

 チーム日本人トップの1試合平均得点10・4を誇る片岡大晴(31)は「ここを落としたら終わり、という覚悟でやらないといけない」と悲壮感を漂わせた。滋賀は第1クオーター(Q)に劣勢に立たされる傾向が強く、間橋HCは「第1Qはイーブンか、しっかりリードしたい」と開始直後からの集中力を求めた。【久野朗】

 ◆B1残留プレーオフ(PO) 東、中、西地区の全18チーム中、勝率の低い4チームが進出する。トーナメント式で初戦で敗退した2チームはB2へ自動降格。勝利した2チームは再び対戦し、勝利しPO1位となればB1残留。負けて2位となると、B2のPO3位チームとの入れ替え戦に進む。