MVP男が、御前試合で日本代表入りをアピールする。スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズは16日、トップリーグ(TL)選抜との強化試合(18日、ミクニワールドスタジアム北九州)に向け、福岡・北九州市内で練習を行った。この日は登録メンバーが発表され、今季のTLでMVPとトライ王に輝いたWTB中鶴隆彰(26)が初の先発入り。「この試合が19年W杯に向けた第1歩だと思っている」と意気込みを語った。

 サンウルブズを代表強化の柱と位置づけるジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチが敵軍を率い、相手WTBには昨秋の代表メンバーの山田章仁、カーン・ヘスケスが入った。存在を示す最高の舞台に中鶴は「自分は目の前のチャンスをものにしていくしかない。そういうすごい選手たちにも負けない結果を出したい」と初の代表入りへ強い思いをにじませた。

 今季は14試合で17トライと4年目で大ブレーク。サンウルブズでは、タッチライン際でのより攻撃的な仕事を求められているとし「いかに前に出てトライを取れるか。どこまで通用するかチャレンジしたい」と力を込めた。【奥山将志】