全日本柔道連盟が13日、都内で理事会を行い、夏場の世界選手権と年末のグランドスラム(GS)東京で優勝した選手を翌年の世界選手権代表に内定させることを決めた。18、19年の世界選手権が対象で従来の選考より約6カ月早まる。

 理事会後、記者会見に出席した金野潤強化委員長(49)は「これまでも監督やコーチから世界選手権までの『調整時間が足りない』『タイトスケジュール』などの声が多数あった。競技力の高い選手が時間をかけて調整できるメリットはある」と説明した。

 これまではGS東京と冬季欧州国際大会、4月の全日本体重別選手権などの成績を加えて、総合的に判断してきた。代表選手は約4カ月の調整で世界選手権に臨んでいた。「GS東京は日本の(各階級の)トップ選手4人が出場するが、他のGSは1、2人だったりする。世界選手権を制してGS東京も優勝すれば、その選手は力は抜けていると判断できる」。しかし、これまでもこの2大会を制した選手は「極めて少ない」とし「それほど柔道は甘くない」と話した。

 20年東京五輪以降は2年間の選考内容を検証し、見直すという。