4大陸選手権女王で世界選手権5位の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が3位につけた。

 樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)に続き、72・10点の自己最高得点をマークした。

 ルッツ-トーループの連続3回転、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)をこなし、迎えた最後の3回転フリップ。世界選手権のSPで転倒し、涙を流したジャンプをきれいに成功させた。「フリップの失敗を挽回しようと思っていた」。この2週間は最後のステップからフリップまでを集中的に練習。何度続けて成功できるか、自分に課し、15度連続で成功させたこともあった。執念で、今季最高のSPにつなげた。

 演技後は両手を挙げて、満面の笑み。リンクを離れると中野園子コーチと、抱き合って喜んだ。自己ベストの71・41点を記録した樋口を上回る、会心の演技だった。22日のフリーでは「感謝の思いを込めて、最後までなりきって滑りたい」。最高の「シンデレラ」で今季を締めくくる。