2020年東京五輪で初めて実施されるスケートボードの第1回大会が行われ、10代中心の男女計61人が“初代日本一”を懸けて技を競い合った。

 東京五輪への強化を狙って統括団体の日本ローラースポーツ連盟が主催し、五輪で行われる2種目のうち「ストリート」のみを実施。音楽とMC(司会)の声が響く中、選手は街中にあるような手すりや斜面などの障害物を使ってジャンプや板を回転させる技を繰り出し、採点形式で争った。

 男子で1位となった16歳の池田大亮(ムラサキスポーツ)は「1発目(の大会)で優勝できてすごくうれしい」と喜び、女子を制した15歳の西村碧莉(ムラサキスポーツ)は「五輪は通過点だけど、出られたらいい成績を残したい」と3年後に目を向けた。日本連盟の宮沢武久スケートボード委員長は「東京五輪に向けて大きなスタートを切った。意義のある大会」と強調した。

 男女上位各10人が日本連盟の強化指定選手候補となった。今後の合宿で各6人に絞り込み、9月の世界選手権(中国)代表を決めていく。