新潟アルビレックスBBがホームで劇的勝利を収めた。ポイントガード(PG)五十嵐圭(36)が試合終了間際に、勝ち越しの3点シュートを決めて横浜を破った。

 第4クオーター(Q)もスコアは72-72、残り試合時間はわずか1秒。そこから五十嵐が勝負に出た。敵陣の3点シュート付近から超ロングシュート。決まったと同時に終了のブザー。チームメートが大はしゃぎで抱きついてくる中、五十嵐は右手を高々と上げてガッツポーズをした。

 序盤から競り合いが続いた。新潟は第4Qの残り18秒で、センター(C)ダバンテ・ガードナー(25)がシュートとフリースローを決めて72-70とリードした。だが、残り2秒で横浜に追いつかれた。延長が濃厚と見られた流れの中での五十嵐のスーパーショット。「勝って、ホームのお客さんに喜んでもらいたい」。最終節にかけたベテランの意気込みが、劇的なプレーになって表れた。