世界36位の錦織圭(28=日清食品)が同1位のラファエル・ナダル(スペイン)にマスターズ大会初優勝を阻まれた。第1セット、最初に相手のサービスゲームを破ったがすぐにブレークバックされ、3-6、2-6のストレートで敗れた。

 昨年の全仏から赤土で17試合連続ストレート勝ち。赤土生涯395勝35敗と9割以上の勝率で、今大会10度の優勝を誇る「赤土王者」の前に力尽きた。相手の強烈なスピンに必死で食らいついたが及ばなかった。

 それでも、右手首のけがから1月下旬に復帰。ツアー4大会目で世界3、4位を撃破し、マスターズ大会で準優勝。「久々の決勝。楽しい1週間だった」。今日23日発表予定の世界ランキングでは、20位台前半に上昇。完全復活が見えてきた。