世界王者高橋侑希(24=ALSOK)が、思わぬアクシデントに泣いた。

 準々決勝で北朝鮮選手と対戦。2-2の同点で迎えたインターバルで、会場の電子機器に不具合が生じて、試合の進行がストップした。

 両選手はマットの上で小刻みに体を動かしながら、機械の復旧を待ったが、一向に回復せず。スタッフが電気パネルをひっくり返すなど、原因を調べたが、一時中断が5分を経過したところで両選手はマットから下がった。高橋はジャージーを着て体が冷えるのを防いだ。時折、座り込んだり、膝の屈伸したりして復旧を待った。約15分経過して、やっと復旧した。

 しかし再開直後に高橋は4失点してリードを許した。そのまま5-9でまさかの敗戦。世界王者が準々決勝で敗れる波乱となった。

 同じ会場で行われている別のマットでは試合が問題なく進行しており、水を差された形となった。